オワリヤ楽器について
オワリヤ楽器は、お一人おひとりのお客様に寄り添い、共に感じ喜ぶ日々をを積みかさね、創業より100年以上経ちました。
音楽は 喜びです 感動です
創業明治45年(1912年)オワリヤ楽器
岐阜県岐阜市柳ケ瀬で100年以上楽器屋をしております。今も昔も同じ場所にお店を構えています。
写真は昭和初期のオワリヤ楽器です。残念ながら、この社屋は昭和20年(1945年)7月9日の岐阜空襲で全焼しました。この空襲では岐阜市中心部がすべて焼け野原となりました。先代一家は疎開していて無事でしたが、お店も家もなくなり、食べるものもままならない時期が続きました。
また楽器屋を再開したいと思いつつも、戦前にお店があった場所で野菜などを売って、なんとか生計を立てていました。ある日、野菜を仕入れに行くとレコードがありました。つい懐かしくなってレコードを1枚買い、いつものようにゴザの上にザルを並べ、レコードを置いてみたところ、すぐに売れました。
「わぁ、レコードがある!」と言って
喜んで買ってくださったお客様がいらっしゃったのです。
食べることが精一杯の時代でも、音楽はこころの支えになる。
また戦前のように楽器屋をやれるかもしれない、と思った瞬間でした。
その1枚のレコードが2枚になり、3枚になり、やがて戦前と同じ場所にお店を再開することができました。
音楽は喜びです。感動です。
ごあいさつ
戦争、震災、身近な人との別れ。苦しいことがあった時。
音楽が力を与えてくれることがあります。
衣食住に困る時であっても私たちは音楽を求め、音楽から命の灯を得られることがあります。
入院中の家族へ、好きな歌を聞かせて元気をあげたいとご来店くださる方もいらっしゃいます。六十歳を過ぎ、ようやく自分の時間を持てるようになったからと、夢だった楽器を始める方もいらっしゃいます。
「子供のころ、ハーモニカを買ったのを思い出してね」と懐かしんでご来店くださるお客様もいらっしゃいます。
音楽を通してお子様には豊かなる輝かしい未来を生きるための力を、
大人の方には心のうるおいや生きる楽しみを感じていただければと思っています。
私たちは、“人生の質を上げる力”が音楽にあると 信じています。
おひとり おひとりのお客様に
寄り添い、
共に感じ、
喜ぶ日々。
今日のオワリヤ楽器がありますことは、お客様のおかげと感謝しております。
一日一日を感謝で積みかさね、創業より100年以上経ちました。
世の中は流れても、オワリヤ楽器は
温かい心が通う音楽事業を大切に育んでまいります。